筆者はBMキャピタルに投資をして随分長くなってきていますが、複利効果を実感する日々です。
BMキャピタルの運用はバリュー株投資なので、派手な単年リターンはありません。
しかし、堅実に安定した運用で複利を生かすことによる破壊力に素直に驚いています。
実際に、私自身も年利回り30%などに憧れている若手投資家でした。
ですが、筆者自身も個人での運用暦も長くなり気づいたことがありました。また、偉大な投資家の本を読み進めるたびに書いてあることがありました。
それは、派手なリターンを出した後にはその資金は必ず相場に払い戻す(大損をする)ことになるというものです(つまり高すぎるパフォーマンスに再現性はない)。
毎年20%や30%(月利数パーセント)のリターンを獲得することなどほぼ不可能なのです。
世界で一つだけ長年そのような数字を実現している会社があり、それはジム・シモンズが運営するヘッジファンド、ルネッサンス・テクノロジーズくらいです。
ルネサンステクノロジーは再現性のあるシステムで運用を大成功させています。
しかし、その再現性を確保するには投資金額を制限する必要があり現在はほとんど社員の資産しか運用していないようです。
さて、話が逸れてしまいました。
それでは、実際に投資をしている筆者の目線からBMキャピタルの運用実態について触れていきたいと思います。
→【怪しい実態】巷で評判のBMキャピタル体験談 ! 出資の経緯を含めて実際の投資家が徹底評価!
BMキャピタルの運用の特徴
すでに上記で述べてしまいましたが、BMキャピタルの運用の方針として資産を「守り育てる」というポリシーがあります。
BMキャピタルの公式な運用実績については、基本的に面談の際にしか見れません。
【面談の体験談】BMキャピタルへの問い合わせ方法とは?申し込みを行ってから面談の流れをわかりやすく解説!
「損を出さない」「堅実な運用」が叩き出すリターンは、欧米のプロの投資家の目指すところです。
BMキャピタルはまさに外資系金融で鍛えられたファンドマネジャーが運用するファンドだと感じます。
平均年間利回り10%とはどのようなインパクトなのか?1000万円/1億円を運用した場合
多くの投資家は年利回り20%、30%を求めます。
運用利回りは高ければ高いほど、それはもちろん良いです。
しかし、そもそも20%を超えるような年利回りを出すのは不可能に近く、神業です。
世界一の投資家であり、株式投資で成り上がったウォーレン・バフェット氏の年平均利回りは何パーセントでしょうか?
世界一の株式投資家と言われるウォーレン・バフェットの利回りは、約20%と言われています。これは1965年から2017年までの運用成績を公表した「株主の手紙」の中に記されています。
50年間で年平均利回りは20%です。途轍もない数字です。
しかし、日本では月利3%などといった商品がよく売られているのを見かけます。違和感を感じますよね。それも長期に亘って。
月利3%とは年間の利回りが43%程になります。
すでにウォーレンバフェットの2倍以上リターンを出していますが、これを何年も続けられるわけがありません。
1000万円で月利3%を3年続けると、リターンは+190%となり、2900万円ほどのお金になります。
世界中から投資家が運用してくれとお願いしにきそうです。
基本的には、2000年以降のヘッジファンドの平均リターンは8.31%となっています。
世界の平均を見れば、違和感のある不思議な投資をしなくなります。
BMキャピタルの平均10%の運用リターンは非常に堅実であることがわかります。
世界株式を大きくオーバーパフォームしていますね。
複利に関しても、例えば1000万円を年利回り10%で10年運用するとどれくらいになるでしょうか?
(利回りは必ず10%ではなくブレは生じますが)
約2600万円になります。20年で約6700万円になります。
年数 | 元本(円) | 運用益(円) |
1 | 10,000,000 | 1,000,000 |
2 | 11,000,000 | 1,100,000 |
3 | 12,100,000 | 1,210,000 |
4 | 13,310,000 | 1,331,000 |
5 | 14,641,000 | 1,464,100 |
6 | 16,105,100 | 1,610,510 |
7 | 17,715,610 | 1,771,561 |
8 | 19,487,171 | 1,948,717 |
9 | 21,435,888 | 2,143,589 |
10 | 23,579,477 | 2,357,948 |
11 | 25,937,425 | 2,593,742 |
12 | 28,531,167 | 2,853,117 |
13 | 31,384,284 | 3,138,428 |
14 | 34,522,712 | 3,452,271 |
15 | 37,974,983 | 3,797,498 |
16 | 41,772,482 | 4,177,248 |
17 | 45,949,730 | 4,594,973 |
18 | 50,544,703 | 5,054,470 |
19 | 55,599,173 | 5,559,917 |
20 | 61,159,090 | 6,115,909 |
21 | 67,274,999 | - |
2000万円を10年で5200万円、20年で1.34億円になります。元本が大きく、運用が後半にいけばいくほど、複利は破壊力を発揮します。
1億円を運用した場合は10年で2.6億円、20年で6.7億円になりますね。
BMキャピタルは下落に強い投資手法を採用している
BMキャピタルの特徴は下落に強いことです。
例えば、リーマンショックやコロナショックなどは投資家であればほぼ避けられない、突発的な下げでした。
2020年3月のコロナショックに関しては、米国の利下げが行われている段階でのことでした。
強気なトレーダーも非常に多くいたと思います。
つまり、ほぼ全ての投資家、ファンドがコロナショックには巻き込まれました。
しかし、そんな中でもBMキャピタルはTOPIXが30%以上下落した局面でもマイナス幅が-1%を下回っておりリターンはほぼ0%でした。
これは市場を大きくアウトパフォームしていることを意味します。
欧米の大手機関投資家の間でも、派手なパフォーマンスを出すことよりも暴落時に如何に資産を守ったかが非常に評価されます。
それだけ一つの下落が運用成績にもたらすインパクトが大きいのです。
考えてみたらわかることですが、大きく損失を出すこととは、その倍のリターンが必要になることがあります。
▲20%の損失を出すと+25%のリターンを出す必要があります。
大暴落に巻き込まれて-50%などになってしまえば、なんと倍のリターンが必要になるのです。
損失 | 回復に必要な利回り |
- 5% | 5.26% |
- 10% | 11% |
- 20% | 25% |
- 30% | 43% |
- 40% | 67% |
- 50% | 100% |
- 60% | 150% |
- 90% | 900% |
世界一の投資家であるウォーレン・バフェットが株式投資のみで世界の長者番付で上位に名を連ねている理由はまさに「損失を出さない」からです。バフェットに有名な名言があります。
それは「絶対に損をしないこと」です。実際、彼は1965年から2000年まで35年間1度もマイナスリターンをだしていません。
バフェット氏の名言はたくさんあるのですが、なかでも有名なのが、金持ちになるための2つのルールです。
「第1ルール、損しないこと。第2ルール、第1ルールを忘れるな」
どうすれば、絶対に損しないのか? バフェット氏は、その答えを明らかにしてくれませんが、その代わりに、絶対に損をする方法があると戒めています。
「自分が理解していない投資を始めたり、先週ほかの人が儲けたからといってやり始めたりしても、上手くいくことはない。最低なのは、株が上がっているという理由で買うことだ。」
参考ソース:【経済パーソン】ウォーレン・バフェット氏の名言
そんな株式市場で損を出さないため(大暴落を避ける)の投資手法:「バリュー株投資」について詳しくはこちらの記事で解説していますので参考にしてください。
「ネットネット株の弱点」をアクティビスト戦略で補完!BMキャピタルが行う本格的なバリュー株投資戦略とは?
バリュー株投資とは玄人が実践する投資手法です。
財務諸表を正確に読み解き、経営者のマネジメント手腕、事業展開進捗、株主マネジメント(資本政策)など、大局から企業を隅々まで分析し「割安」で「有望な」株が放置されているのかを判断する手法です。
実際に事業家としての経験もなければ難しい手法とも言われております。
巷ではBSとPL、キャッシュフローだけを読んで主観で安いと投資してしまうバリュー株投資家が後を絶ちませんが、その方々のバリュー株投資に関する知識は誤ったものばかりです。
私自身もバリュー株投資は独自に長年勉強し、且つBMキャピタルのレポートを読み勉強してきました。
如何にBMキャピタルのバリュー株投資が質が高いものであるかを理解しているつもりでいます。
アクティビスト戦略を実施
バリュー株投資の最大の弱点が、割安の株を仕込んだ後に「いつ株価が上昇するか」が読めないことです。
割安に放置されていますので、先にその株を仕込み、どこかで市場参加者が気づき、買いが集まるのを待つことになります。
企業のバリュー(価値)に気づかせる必要があるのです。そこで、BMキャピタルはアクティビストとしての活動を行なっています。
アクティビストとは以下の通りです。
アクティビスト(Activist)とは本来「活動家」を表す英語ですが、株式の世界では株主としての権利を積極的に行使して、企業に影響力を及ぼそうとする投資家を指します。
一定数以上の株式を保有し、投資先企業の経営者に対して経営戦略などを提案することで、その価値を高めて最終的に利益を得ようとする投資ファンドがその代表格で、「モノ言う株主」とも呼ばれます。
BMキャピタルの場合、ファンドで運用している資金を活用し、株を大量保有し、シェアホルダー(株主)として経営助言を行える立場を獲得できます。
「モノ言う株主」として株価上昇に繋がる経営助言を経営陣に行うということです。
個人投資家ではできない戦略であり、これこそがバリュー株投資の生みの親、そしてバフェット氏の師匠であるベンジャミングレアム氏の投資戦略なのです。
株主の立場から経営戦略に注文をつけたり、増配や自社株買いなどの利益還元を求めたりする投資家のことです。他の株主に比べてアクティブな動きが目立つので「物言う株主」を「アクティビスト」、彼ら・彼女らの行動を「アクティビズム」ともいいます。
参考ソース:「物言う株主」に存在感 環境アクティビズムも台頭
ベンジャミン・グレアム(Benjamin Graham, 1894年5月9日 - 1976年9月21日)は、アメリカ合衆国の経済学者。今日でもよく「バリュー投資の父」「ウォール・ストリートの最長老」と呼ばれるプロの投資家であった。 グレアムが最も知られているのは、億万長者の投資家ウォーレン・バフェットの育ての親としてであろう。バフェットはコロンビア大学でのグレアムの教え子の中で唯一A+をもらった生徒である。
まとめ
今回はBMキャピタルの運用実績について、またその戦略の特徴についてまとめてみました。
非常に堅実な投資であり、今後も長期運用を続けるつもりです。