今回、お伝えするのは、「オリエント・マネジメント」というヘッジファンドです。
当ファンドは、現在、筆者のポートフォリオにおいて輝かしい成績を収めている、中国株への投資を専門としています。
中国株式市場は、最近では恒大集団などの問題が報道され、パンデミック以降苦境に立たされているという一般的な印象が広まっています。
しかし、投資市場においては常に「逆張り」の原則が成り立つことがあります。
これは、利益を積み上げるためには、他の投資家とは異なるアプローチが必要であることを示す格言です。
実際、歴史を振り返ってみれば、多くの成功した投資家は、ITバブルの崩壊、リーマンショック、そしてパンデミックのような困難な時期に資産を投入し大きなリターンを収めました。
映画「ビッグショート」でもリーマンショックで大儲けした人達は全て逆張りでした。
そして、今、そのようなチャンスが中国の株式市場で訪れているのです。(リーマンショックほどの騒ぎではないのですが)
もちろん、中国株式市場への投資にはリスクが伴います。
しかし、筆者が投資しているヘッジファンドであるオリエント・マネジメントは2021年6月以降、上海総合指数が下落している状況においても着実にリターンを積み上げてきました。(運用成績の詳細は後述)。
今回はそんなファンドへの投資が4年目の筆者が過去を振り返りながらまとめていきたいと思います。
中国株式市場の現況
昨今の中国株式市場は好調とは言えません。指数は以下の通り低空飛行を続けています。
しかし、こんな状況の中国株式市場に目をつけている著名ファンドがたくさんあるのです。
世界最大のヘッジファンドで有名なブリッジウォーターのレイダリオ氏、冒頭で述べたビッグショートのバーリ氏など実績あるファンドマネジャーが参戦しています。
米ヘッジファンド運用会社ブリッジウォーターが中国の運用資産を過去1年間で200億元(29億3000万ドル)に倍増させたことが、関係筋の話や公式データで明らかになった。中国で最大の外資系ヘッジファンドとしての地位を盤石にしつつある。
上海政府のデータによると、11月初旬時点でブリッジウォーターの中国国内におけるファンドの規模は約190億元に達していた。その後、フィーダーファンドで27億元を調達した。
かつて「投資不可能」とされてきた中国株が、ヘッジファンドにとって再びなくてはならない投資対象となっている。米証券取引委員会(SEC)に提出された株式保有状況の「13F」報告書では、中国政府が新型コロナウイルスを徹底的に抑え込む「ゼロコロナ」政策を放棄したことを受け、ヘッジファンドが昨年10-12月(第4四半期)に中国株を積極的に購入したことが示された。
2008年の金融危機前に住宅市場の崩壊に賭けた「世紀の空売り」で有名になった投資家マイケル・バーリ氏も、中国株をロングにしている。
Bloomberg:「世紀の空売り」バーリ氏も中国株ロング、ヘッジファンドが積極購入
「世紀の空売り」で知られる米著名投資家のマイケル・バーリ氏は、中国に関して今は「ビッグ・ロング」の投資姿勢だ。他のヘッジファンドが中国での経済再開をテーマにしたトレードに冷めた見方を取る中でも、バーリ氏は電子商取引大手のJDドットコム(京東)とアリババグループへの強気な投資を大きく増やしたことが15日の「13F」報告書で分かった。
両銘柄はバーリ氏率いるヘッジファンド運営会社サイオン・アセット・マネジメントの株式ポートフォリオの20%を占める最大の保有銘柄となっている。同氏の成功は、両社が活気を取り戻すことだけでなく、地政学的リスクを乗り越えられるかどうかにも左右される。
実際に2023年9月時点で、レイダリオ氏は好成績を出しています。
[香港 25日 ロイター] - 著名投資家レイ・ダリオ氏が率いるブリッジウォーター・アソシエーツの旗艦ファンドである人民元建ての「オールウェザー・プラスNo.2」が年初来好成績を収めている。
ロイターが確認した投資家向け書簡によると、同ファンドの年初から8月までのリターンは11%、8月は0.3%、7月は3.6%となっている。同ファンドは2020年の設立以来、毎年リターンを上げている。
どうしても大衆は、上記のような賢人がリターンを獲得した後に群がり、リターンを得られず、損を出してしまいます。
筆者が投資しているオリエントマネジメントは2021年から運用を開始しているわけですから、相当に先見性があることが見て取れます。
そして、まだまだ指数は低空飛行ですから、ここから本格的な上昇が始まれば、果てしないリターンが待っているに違いありません。
コロナショックが起きた2020年も、結局は米国株は上昇し、多くの投資家を億万長者へと導きましたよね。
ただ、自己運用であればうまく利確して逃げなければ2022年の暴落に見舞われていました。
その点、ヘッジファンドに一任することでプロのファンドマネジャーが責任を持って暴落回避してくれるので気が楽ですよね。
将来的に中国は世界一の経済大国になる!続くプラス成長!
多くの人が中国は新興国の田舎の国だと思っていたり、またすでに成長しきって終わった国だと思っているかのどちらかです。
しかし、世界最大のヘッジファンドのマネジャーであるレイダリオ氏は、中国は次の覇権国家になるとの指摘をしています。
それでも世界最高の投資家の一人、レイ・ダリオ氏は、いずれ中国がアメリカを抜いて覇権国家となるとみているのが興味深い。のレイ・ダリオ氏は覇権国家の凋落の理由として、「覇権国家の内政の混乱悪化→内戦化」を挙げている。
最近の同氏は、アメリカの貧富の格差の拡大や政党同士の競争を超えた憎しみ合いの激化は、アメリカ国内における内戦の始まりだという論調をメディアに披露し始めている。私が親しいアメリカの議会関係者に聞いても「これまでは民主、共和の党派に分かれても、議員同士でテニスをしたり、子どものスポーツ観戦で和気あいあいとやっていた。しかし、今はそういう姿さえ見かけないくらいお互いが距離を取っている」という。
中国は、2009年に日本のGDPを抜き、世界で第二の経済大国となりました。
その後、その成長速度は印象的で、現在では日本の経済規模を3倍以上に引き上げています。
この成長の勢いは、単なる一過性のものではなく、持続的で安定したものと言えます。
さらに、未来に向けてもその勢いは収まる気配を見せず2028年にはアメリカを抜いて世界最大の経済大国となる見通しです。
この驚異的な成長は、中国が経済政策を積極的に展開し、国内外の投資を促進してきた結果と言えます。
特に、技術分野や製造業において、中国は世界で注目すべきリーダーシップを築いています。
テックではアリババ、テンセント、電気自動車ではBYD、NIO、Li Autoなどが台頭しています。
BYDはあの世界一の投資家であるウォーレン・バフェットも投資しています。
また、国内市場の拡大や国際的な貿易の促進も、中国の経済成長を後押ししています。
この経済的な巨大国の崛起は、投資家にとっても大きなチャンスを提供しています。
中国市場への参入や中国関連の投資は、多くの機会とポテンシャルを秘めているのです。
イチ投資家としても、これからの投資戦略を考える上で、中国の経済的な進化を見逃すことはできないでしょう。
中国経済はCovid-19(コロナ)の中にあっても成長率を維持
中国が持つ盤石さは、その魅力の一つと言えます。
パンデミックにより、日本や米国、さらにはインドを含む先進国が経済的な困難に立たされた中、中国はプラス経済を維持しました。
このことからも、中国経済が逆境にも負けずに前進するための強力な力を持っていることが伺えます。
世界経済が厳しい状況に直面しても、中国は着実に前進する力強さを保持しています。
この堅実な経済基盤を背景に、中国は今後の数年間で米国を超え、2030年までには世界最大のGDPを誇る超大国としての地位を一層強化していくことでしょう。
よく中国が公表するデータは捏造だという声が挙がりますが、そんなことを言っている間に旬は過ぎ去ってしまうものです。
資金が集まりそうなところに自分の資金を預け、資産を増やすことに集中しましょう。
中国株の為替リスクは?
中国株投資において為替リスクの低さが際立つ特徴となっています。
新興国への投資において最も大きな懸念事項のひとつが為替リスクです。
かつて、トルコ建て債券などが一世を風靡しましたが、トルコリラの急落により日本円ベースでの損失が発生する事例が散見されました。
しかし、中国では通貨政策が管理フロート制として展開され、一般的にはドル・ペッグに準拠しています。
ドル・ペッグとは自国通貨と米ドルの交換レートを一定の比率で維持する仕組みです。
これにより中国株投資における通貨価値の急落リスクは著しく低減されています。
言い換えれば、「中国株投資は新興国投資にもかかわらず、為替リスクが非常に抑制されている」と言えるでしょう。
この点が中国株式市場への投資の魅力を一層際立たせており投資家にとって重要なメリットとなります。
オリエントマネジメントとは?
私募ファンド形態での運用
オリエントマネジメントは、資金調達において「私募」方式を採用しております。
この「私募」方式は、資金調達の方法の一つで「公募」と対比される2つの主要なアプローチのうちのひとつです。
「公募」は、広範な一般の投資家を対象に勧誘を行うことができる方法です。
これには一般的な投資信託などが該当しオンラインからも手軽に購入することができることで知られています。
一方で、一般投資家から資金を集めるための選択肢として「公募」は有用ですが、一定の資産運用に関する規制や制約が存在します。
「私募」は、私的な募集方法を指し、通常は限られた少数の投資家を対象としています。
一般の不特定多数への勧誘は行えませんが、資産運用に関する規制は少なく柔軟で自由な運用戦略が可能です。
「公募」は不特定多数に向けた広範な勧誘が可能であり、一方で資産運用に関する制限が存在します。
「私募」は限られた少数の投資家に向けた勧誘となり、資産運用における制約はほとんどありません。
最低出資額はどうしても大きくなってしまうのですが、その結果、富裕層にのみ門戸が開かれた投資となっているのです。
このように「公募」と「私募」はそれぞれ異なる特性を持ち、投資家にとっては検討すべき重要な選択肢となります。
オリエントマネジメントは合同会社
オリエントマネジメントは、社員権を自己募集する形式により資本を調達しております。
この手法は、一般的に「私募」として知られ、資産運用の自由度を高めるために採用されています。
オリエントマネジメントは、合同会社を活用したファンド運用を行っており、法的には全く問題のない方法です。
ただし、合同会社を採用するからと言って、必ずしもすべての合同会社が信頼性のあるものとは限りません。
したがって、投資家の皆様には、慎重な選択が求められます。
合同会社スキーム自体には問題はないものの合同会社全体が必ずしも高品質な企業ばかりとは限りませんので、ご注意いただきたいと思います。
さて、なぜオリエントマネジメントが高い評判を受けているのでしょうか?
その理由を詳しくご紹介いたします。
オリエントマネジメントのファンドマネジャーの手腕と実績
まず、オリエントマネジメントの最も注目すべき魅力の一つは、そのファンドマネージャーが達成してきた卓越した実績です。
オリエントマネジメントのファンドマネージャーは、以下の驚異的な運用成績を誇っております。
- 先進国ファンド:年率換算+16%
- 新興国ファンド:年率換算+114%
そして、オリエントマネジメントの成績は以下となっており、上海総合指数と香港ハンセン指数を大幅にアウトパフォームしており、圧巻の一言です。
オリエントマネジメント | 上海総合指数 | 香港ハンセン指数 | |
2021年6月〜12月 | 10.84% | 13.34% | ▲19.09% |
2022年通年 | 5.70% | ▲15.12% | ▲15.45% |
2023年1月〜6月 | 16.91% | 3.64% | ▲4.37% |
2023年7月〜12月 | ▲3.20% | ▲8.70% | ▲9.41% |
年平均リターン | 11.90% | ▲0.37% | ▲18.90% |
累積リターン | 32.60% | ▲9.00% | ▲40.70% |
資産運用の世界において、年率5%から10%のリターンを実現することは非常に難しいこととされています。
しかしながら、オリエントマネジメントのファンドマネージャーはこれを圧倒的に上回る成績を持続的に達成してきました。
2022年の指数に対するアクティブリターンは20%以上となっており、もはや剛腕と言わざるを得ない運用成績です。
投資先も、指数ではなく指数が下落する中上昇する銘柄を選定していることがよくわかります。
率直に言いますと、これほどまでに驚異的な成績はなかなか見られません。
このファンドマネージャーの成功実績をご覧いただければオリエントマネジメントに対する期待の高さが理解いただけることでしょう。
ファンドマネジャー自体は東京大学を卒業後、一流外資証券で経験を積み日本株バリューファンドで10年以上の確かな実績を出している方です。
中国株でもバリュー株投資を貫き、上記のようなリターンを上げてきました。
バリュー株戦略は健在!オリエント・マネジメントの投資事例
割安成長株への集中投資を行い成功した事例を担当者に紹介いただいたことがあります。
PER2.3倍と非常に割安且つ高配当な会社が存在しましたが、見事に発掘しリターンをあげました。
セメントの製造、販売、クリンカーやコンクリートを製造する会社と非常に玄人っぽい投資ですよね。
キラキラのテック企業ではなく、隠れた優良企業を市場に気づかれる前に買付け、大衆が群がったところで売り抜けるというところでしょうか。
バリュー投資ですので、財務分析で現金性資産が時価総額を下回ったタイミングで機械的に売却は行なっているものと推察します。
どうやってオリエントマネジメントに出資する?楽天証券やSBIでは投資不可?
オリエントマネジメントによる資産運用を検討されている方々に、手続きの方法をご説明いたします。
オリエントマネジメントは、私募ファンドであるため、通常の証券会社や銀行を介して運用することはできません。
資産運用に関する詳細情報を直接お聞きいただき、その後契約を締結するために、面談が必要となります。
もし、既存のつながりや知人にオリエントマネジメントの関係者がいる場合、その方を通じて紹介を受けることも可能です。しかしながら、こうした縁がない場合でも、オリエントマネジメントの公式ウェブサイトを通じて、資料請求や面談の依頼を行うことができます。
オリエントマネジメントに出資する手続きは以下の通りです。
- オリエントマネジメントの公式ウェブサイトから問い合わせを行う。
- 担当者との連絡を取り、面談の日程を設定。
- 面談にて直接説明を受け、ご自身のご判断をされた後、契約手続きを進めることができます。
新興国の投資先をお探しの方々には、オリエントマネジメントが一つの選択肢になるかと思います。
ポートフォリオの30%程度はハイリターンを目指す投資先に割り振り、安定運用と組み合わせ資産を伸ばしていきましょう。